ミハル・ブレジナ・オリンピックシーズンスケート使用曲【山の魔王の宮殿にて】

フィギュアスケートに使われた曲をクラシックを中心にご紹介しています。
そして、ピアノなどの鍵盤楽器で楽しめる楽譜をご紹介しています。

ミハル・ブレジナ・オリンピックシーズンスケート使用曲
王一・オリンピックシーズンスケート使用曲

【山の魔王の宮殿にて】
エドヴァルド・グリーグ作曲

『山の魔王の宮殿にて』はグリーグ作曲・劇付随音楽「ペール・ギュントOp.23」
の中の一曲です。
「ペール・ギュント」は、全五幕、曲は27曲からなっています。

「ペール・ギュント」は、1867年にヘンリック・イプセンによって書かれた戯曲です。
1874年に舞台化することになり、グリーグに作曲依頼が舞い込み、
難航しましたが、翌年に完成しました。

初上演は、1876年2月24日、クリスチャニアの王立劇場でした。
その後、上演のたびに、グリーグは、改変をし
楽譜が出版されたのは。1876年でしたが、
完全な形で、楽譜が出版されたのは、1987年でした。
出版はペータース社からでした。

「ペール・ギュント」の物語は、
ノルウェーに伝わる民話に題材に書かれています。
主人公ペールは、ソルヴェイグという婚約者がいるのに、
夢を追い、世界放浪の夢を追い、一攫千金を狙ったり、
色んな女を追いかけ、挙句の果てに、
一文無しになって、故郷に帰ってきます。

そんなペールの事を、純真なソルヴェイグは
故郷で、ずっと待ち続け、やっとペールが戻ってきたときは、
年をとった老婆になっていたのでした。

「山の魔王の宮殿にて」は、ペールがさまよった山の中で、
魔王の娘に求婚されのすが、それを断ったため、
魔王に殺されそうになり、命からがら、
山から転がるように、逃げ去る場面で使われている音楽です。
逃げる様子が、どことなく滑稽で、
あわてふためいた様子が、飛躍した恩恵にあらわされています。

組曲中でももっとも人気の高い曲で、
阪神タイガースの応援歌やCMなどに使われることが多く
知名度の高い曲です。

「ペール・ギュントOp.23」は、組曲としてオーケストラだけで演奏されることも
多い曲です。
管弦楽の組曲は、第一組曲と第二組曲があります。

第1組曲Op.46
1891年に編曲されました。原曲の第13、12、16、8曲の4曲が選ばれています。
第1曲「朝」
第2曲「オーセの死」
第3曲「アニトラの踊り」
第4曲「山の魔王の宮殿にて」

第2組曲 Op.55
1892年に編曲、翌1893年に改訂されました。
原曲の第4、15、21、19曲の4曲が選ばれています。
第1曲「イングリッドの嘆き」
第2曲「アラビアの踊り」
第3曲「ペール･ギュントの帰郷」
第4曲「ソルヴェイグの歌」

改訂前は第2組曲は「山の魔王の娘の踊り」(第9曲）でした。

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