エラッジ・バルデフィギュアスケート使用曲【ピアノソナタ第14番嬰ハ短調OP.27-2『月光』】をピアノで弾く

フィギュアスケートに使われた曲をクラシックを中心にご紹介しています。
そして、ピアノなどの鍵盤楽器で楽しめる楽譜をご紹介しています。

2012−2013スケートシーズンエラッジ・バルデ使用曲

【ピアノソナタ第14番嬰ハ短調OP.27-2『月光』】
ベートーベン作曲

ベートーベンの32曲からなるピアノソナタ集の中の、16番目に作曲されたソナタです。
「月光」と呼ばれとても有名なソナタです。

ベートーベンのソナタは、三大ピアノソナタと言われる作品があり、
8番「悲愴」、23番「熱情」そして「月光」です。

その他にも、タイトルのついているソナタは「田園」「ヴァルトシュタイン」などがあり
とても有名です。

作品番号を見ると、わかるように、
「月光」ソナタは、ピアノソナタ第13番とで一組の作品として発表されました。
ピアノソナタ第13番がOP.27-1になっています。
この二曲のソナタで、「幻想曲風ソナタ」として発表されたのです。

この曲は、1801年、ベートーべンが30歳のときに作曲されました。
イタリアの伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディのために書かれました。
彼女は、ベートーべンの弟子でもあり、恋人でもありました。
しかし、彼女とは年が13も離れており、当時彼女は、まだ17歳であったこと、
そして何よりも、身分が違う事で、この恋は、実りませんでした。

このソナタは、「月光ソナタ」として、あまりにも有名ですが、
発表当初は、「月光」という題名ではありませんでした。
「月光」と呼ばれるようになったのは、1832年ベートーヴェンの死後、
ルートヴィヒ・レルシュタープが第一楽章を聴いて、
「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」
と言ったことが始まりになったといわれます。


この曲は第一楽章は、大変ゆったりとしていて弾きやすい曲ですが、
第二楽章は大変難しいアルペジオからなっています。
とても激しい曲です。
一楽章と二楽章のとのメリハリをつけて弾くことが、大切です。