パトリック・チャンフィギュアスケート使用曲　幻想的小品集 第一曲　悲歌(エレジー)OP.3-1

フィギュアスケートに使われた曲をクラシックを中心にご紹介しています。
そして、ピアノなどの鍵盤楽器で楽しめる楽譜をご紹介しています。

2012−2013パトリック・チャンスケートシーズン使用曲

【幻想的小品集 第一曲　悲歌(エレジー)　OP.3-1】
セルゲイ・ラフマニノフ作曲

幻想的小品集は、1892年、セルゲイ・ラフマニノフによって作曲された
ピアノ独奏曲です。
作品は5曲からなります。
第1曲 悲歌（エレジー）
第2曲 前奏曲
第3曲 メロディ
第4曲 道化役者
第5曲 セレナード

初演は1892年。
モスクワの電気博覧会で、ラフマニノフ自身により行われました。
彼自身の演奏も残っています。

ラフマニノフは、1891年にモスクワ音楽院を卒業し、この曲集は
ラフマニノフにとっては、初めての出版となった作品です。
特に第2曲 前奏曲が有名になり、脚光を浴びるようになりました。

1940年に第3曲 メロディ、第5曲 セレナードは改訂され、
第3曲 メロディは、のちにさらに、書き換えられました。

幻想的小品集は、モスクワ音楽院の作曲の師にあたる
アントン・アレンスキーに献呈されています。

第1曲 悲歌（エレジー）は、変ホ短調で書かれた、ゆったりとした
三部形式の曲です。

左手の分散和音が、難しく、きちんと弾くことが大切です。
けして右手より大きくなることがないように、静かに粒をそろえて弾きましょう。
左手だけの練習をたくさんしましょう。
その和音に、哀愁の漂うメロディーを美しくのせるのが、ポイントです。

中間部は、左手の低音に旋律が移るので、今度は、左手を歌わせることが大切です。
左手にメロディーが来ると、苦手な人が多いので、よくメロディーを
聴いて弾けるようにしましょう。
右手に、埋もれてしまわないように、気をつけましょう。

また、右手の旋律が戻る、再現部の高まりを上手に表現しましょう。