アデリナ・ソトニコワフィギュアスケート使用曲【スペイン奇想曲OP.34】をピアノで弾く

フィギュアスケートに使われた曲をクラシックを中心にご紹介しています。
そして、ピアノなどの鍵盤楽器で楽しめる楽譜をご紹介しています。

2012−2013スケートシーズンアデリナ・ソトニコワ使用曲

【スペイン奇想曲OP.34】
ニコライ・リムスキー＝コルサコフ作曲

スペイン奇想曲は、1887年ニコライ・リムスキー＝コルサコフにより、
作曲された管弦楽作品です。

1887年の夏、ネライ湖畔にある別荘を借りて、「イーゴリ公」のオーケストレーションを
考える仕事をしているときに、思いつき、「イーゴリ公」の仕事を一晩中断して書いた。
と、本人がかたっています。
かなりの自信作だったらしく、奇想曲は、管弦楽的色彩の名人芸によって、
異彩を放つべきものであった。といっています。

事実、1887年10月31日ペテルブルクで、ロシア交響楽演奏会で初演されると、大変好評で、
次の演奏会でも演奏されることになります。
そればかりでなく、リハーサル時より楽団員からも賞賛されたため、
ベリャーエフ社から楽譜が出版された際、初演を受け持った団員67名の名前が、記され、
作品が献呈されたのでした。

このように「スペイン奇想曲」は、「シェーラザード」と共に、
管弦楽の魔術師といわれるリムスキー＝コルサコフの代表作となったのでした。

リムスキー＝コルサコフがバイオリンに対して、興味を示したのは、
ピュートルアルチェミニヴィチ・クラノスタッキーというバイオリニストと親しくなったことが大きいようです。

「スペイン奇想曲」は、スペイン民謡の主題を題材にして書かれていますが、
もとになったのは、スペインの作曲家、ホセ・インセンガが1874年にバルセロナで出版した
「スペインからの響き」という民謡・舞曲集からテーマが借用されています。

曲の特徴として、殆ど変化のない和声の上にバイオリンなどのソロ楽器のテーマが、
何度も繰り返し出てきますが、徐々に返送されて、激しさを増していきます。
その様子は、ラベルのボレロを思わせるものがあります。

この曲は、オーケストラ曲ですが、吹奏楽で演奏されることも多く、
ピアノ連弾の楽譜もあります。
ぜひ、弾いてみてください。

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