アデリナ・ソトニコワ・小塚崇彦フィギュアスケート使用曲【序奏とロンド・カプリチオーソOP.28】

フィギュアスケートに使われた曲をクラシックを中心にご紹介しています。
そして、ピアノなどの鍵盤楽器で楽しめる楽譜をご紹介しています。

小塚崇彦オリンピックシーズン使用曲
アデリナ・ソトニコワオリンピックシーズン
2012−2013スケートシーズン小塚崇彦使用曲

【序奏とロンド・カプリチオーソOP.28】
カミーユ・サン＝サーンス作曲

『序奏とロンド・カプリチオーソ』は1863年に作曲された
カミーユ・サン＝サーンスのバイオリン曲です。

バイオリンと管弦楽による協奏曲の形式をとった作品ですが、
ピアノ伴奏で演奏されることも多い作品です・

名ヴァイオリニストとして知られる、パブロ・デ・サラサーテのために
作曲された作品です・

サン=サーンスは、他にもバイオリンのために、
『ハバネラ』と『カプリス・アンダルチア』など、
バイオリンとオーケストラのための曲を2曲残しています。
また3つのヴァイオリン協奏曲もあります。

この曲は、スペインの影響をとてもよく受けたメロディーに特徴があります。
特に伴奏部分のアルペジオやリズムに現れています。
ソロと伴奏の役割がはっきりしているのも特徴です。
序奏の冒頭部分では、伴奏がヴァイオリンのソロを2小節先行します。

高揚するトリルで序奏が終わり、その後ロンドの部分が続きます。
この部分は技術的に大変難度の高い最大の山場になっています。
伴奏は、一定のリズムを繰り返し、それにのせてメロディーを歌い上げていきます。

サン=サーンスは40歳頃に結婚しました。
しかし、2人の子供は幼くしてなくなり、結婚生活は幸せなものではありませんでした。
サン=サーンスは母親との結びつきが強く、母親が亡くなった後は、前向きさがなくなり、
音楽にも、その影響が表れています。
人間関係も、敵を作るようになり、友人もなく、妻との生活もうまくいきませんでした。

母親が亡くなってからは、頻繁に旅行に出かけるようになり多くの国を訪れ、
様々な異なる文化に触れ、土地独特の音楽に影響をうけるようになりました。
そんな影響が、ロンド・カプリチオーソにもみられます。