ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」高橋大輔　2013年四大陸選手権・フィギュアスケート使用曲

ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」
高橋大輔は、2013年四大陸選手権・ショートプログラムの使用曲をシーズンの途中ですが、
変更し、ベートーベンピアノソナタ「月光」に変えてきました。

■ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」
この曲は、ベートーベン作曲のピアノソナタ集の中にあるソナタです。
ベートーベンの32曲のソナタ集の第14番です。

8番『悲愴』と23番『熱情』とともに3大ピアノソナタと呼ばれ、
とても有名な曲です。

この曲は一般に「月光」と呼ばれますが、第13番のソナタと一組になっています。
それは、作品番号からみても分かりますが、作品27の1が13番で、14番が、作品27の24です。
両方とも「幻想曲風ソナタ」として、発表されました。

1832年、ベートーヴェンの死後に、ルートヴィヒ・レルシュタープが
第1楽章を「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と言ったことで、
「月光」と呼ばれるようになりました。
「月光」は、ベートーベンが、つけた題ではありません。

「月光」ソナタは、1801年に作曲されました。
ベートーべンが30歳の時の作品です。
イタリアの伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げられました。
ジュリエッタ・グイチャルディは、当時17才でした。
ジュリエッタ・グイチャルディは、ベートーヴェンの弟子であり、
恋人でてした。
しかし、身分の差により、この恋は実りませんでした。

ソナタは、大抵3楽章、4楽章からなり、
最初と最後の楽章が激しく、速いテンポで、中間が静かな曲になるのが、
一般的ですが、このピアノソナタ第14番「月光」は、
最初がとても静がな曲で、第二楽章、第三楽章はとても、激しくなっています。
当時としては、珍しい作りです。

第１楽章は、物静かで、耐え忍ぶ恋に悩むベートーベンの思いを感じます。
第２楽章、第三楽章は、一変し、ベートーベンのジュリエッタ・グイチャルディに
対する恋心が噴出したかのように、激しさを増します。

第三楽章は、アルペジオの連続で、テクニック的にも難しい曲ですが、
第一楽章は、三連符の連続ですが、ゆっくりなので、初心者でも弾くことができます。
挑戦してみてください。

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